タイトル長っ⋯!
『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』五条紀夫 (角川文庫)
読み終わりました、すっっごく面白かったです📙
ちゃんと原典通りに、『メロスは激怒した。』から始まります。忠実!
〈あらすじ的なもの〉
もうタイトルがすべて😂
親友を救うため走るメロスに立ちふさがるのは殺人事件!?
第一話 メロスは推理した
第二話 メロスは約束した
第三話 メロスは奮闘した
第四話 メロスは入水した
第五話 メロスは激怒した
〈感想的なもの〉※ネタバレすると思いますのでご注意くださいです⚠
メロスの突っ走りが、行動だけでなく性格もなのですが⋯!
主人公なのに脳筋で、なんでもフィジカルで解決したがるメロス。
脳筋ゆえに雑な推理を披露して、周囲の人間にツッコまれては素直に軌道修正するのですが、相棒でありワトソン役とでもいうべきメロスの脳内のセリヌンティウス⋯改めイマジンティウスの助けを得て無事に事件解決!
キャラクターの名付けもわかりやすく(例えばメロスの妹は“イモートア”)て面白いです!
そして笑ったのが、第四話⋯入水(じゅすい)って🥹
小説家のオサムスとカズオウス、さらにイブセマスという人物まで登場してきて、どうしようかと思いました🤣
──病人と見紛うほど、青鯖が空に浮かんだような顔からは生気の欠片も感じられず、どことなく幽霊を思わせる。
とかは、元ネタを知っていると更に面白いのですが、知らなかったとしても全く問題なく楽しく読めます。
そういえば面白い商品がありました🥫
第五話では、
──すなわち、これは、
ハウダニットミステリー、加えて読者への挑戦である──。
と、ミステリを読んでいると出くわす仕掛けもたくさんあって、最後まで読んだら意外な種明かしもあって、なるほど二度読み必至です📖
さらにはもう一度原典も読みたくなります!!
それにしても、走ったり泳いだり、これってほぼトライアスロンですね🌊
メロスはかなりのアスリートなのでは⋯?
筋肉がすべて!なマッチョ率高めのお話の中にもちゃんとした推理があって、また古代ギリシア豆知識も色々と散りばめられており、かなりおすすめッ!