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【ちょこっと感想】彗星を追うヴァンパイア

良き!!!
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彗星を追うヴァンパイア 河野裕 (角川書店)

 

読み終わりました…感情がとても揺さぶられました📘

いま運が良い事に、立て続けに4冊位とても面白い本ばかりをずっと読めていて、ミステリ小説以外では既にこちらの本が自分の中で2024年長編小説部門第一位決定ですっ!(わたし調べ)

読む前は、まるでアニメ化を狙ったかの様な表紙とタイトルじゃない?とか思っていたのですが、読み終わったいまもう全力で謝りたいキモチ🥹

いやアニメ化はして欲しいのですが😂

 

あらすじ的なもの

未知を愛した青年オスカー、人間を信じた怪物アズ・テイルズ。

魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。

17世紀のイングランド

ニュートンに師事し、ケンブリッジ大学で学問に傾倒するオスカーは、人類がまだ知らない、アズ・テイルズ(ヴァンパイア)という謎の男の存在を解き明かそうとしていた。

一方でアズ・テイルズという人知を超えた力を操る怪物は、自身というものの存在が何なのかをずっと解明されたがっていた。

戦争、時代に翻弄されながらも、運命に抗い共に同じ夢を目指す人外と人間の友情がアツいです✨

 

感想的なもの

※ネタバレすると思いますのでご注意くださいです⚠

科学の話が出てきて、かたそうなイメージのお話なのですが、実際に読んでみたら(あたまのわるいわたしには量子力学とか理解が難しかったとしても)面白くて読みやすいです📖

あとはアレですよ、ゲ謎もそうなんですけど、人ならざる存在と人間との心の交流とか絆とかが、たぶん自分的に好みでいけない。

作者の方はとても真面目に健全にふたりの信頼関係を書いていると思うのですが、読者サイドが腐った者だと不健全にも読めますって言っておきたいです🥰

 

学ぶことは、

考えることは、

読み解くことは、

間違えることは。

なんて、喜びに溢れているんだろう!

 

これから読む方には、オルデンバーグの語る

「学問というものの本質は、その速度ではなくたしかに進み続けることだからだ」

という246ページの言葉「その確信の名を、学問という」はテストに出ますので、おぼえておくように🧐

 

ここからは余談なのですが、物語に出てくるイギリスのトーキーは、以前読んだ『そして誰もいなくなった』でも出てきましたし、アガサ・クリスティ生誕の地でもありますね。

さらに以前読んだ椹野道流さんの『祖母姫、ロンドンへ行く!』もとても面白かったので、なんだかイギリスに興味を持ってしまいます🇬🇧